2月に真珠のボタンを先に見てたんだけど、
作者がより描きたかったのはこちらなんじゃないかなと感じた。
2作に共通するのは大きな有史以前からの時間の流れと
チリの近現代史を並べながら描く点で
今作中…
チリの観測天文台があるアタカマ砂漠は世界的に有名ですが、砂漠の地面には古代人のミイラや独裁者が大量虐殺された亡がらが残っています。
広大な砂漠から行方不明の遺骨を探し続ける家族、一方未来に向けて無限…
終わりのない宇宙と広大な宇宙の対比。今も着実に砕けて粉々になっていく骨の行方を考えると心が沈む。
早く忘れてもらいたいんだろうな、政府は。
これは時間との戦いなのだ。
進行形の。
空が美しければ美し…
ピノチェト独裁政権下の悲劇を宇宙的見地とリンクさせることで哀愁あふれる世界が広がっていた。
天文学者も砂漠で遺骨を探す人たちと同じように過去を見つめているという視点が素晴らしく、チリのドキュメンタ…
穏やかで哲学的な語りと美しい映像で綴られる独裁政権の残虐行為博覧会。遠い過去と近い過去を探す人々を繋ぐ演出のキレとスケール感に瞠目し、グスマンの祖国チリへの想いに震えた。思い出の重力に魂引かれながら…
>>続きを読む(c) Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010