このレビューはネタバレを含みます
とても静かな映画。
人生がはやく終わることを祈ってる。
そんな死ぬまでの暇つぶしのうち、新しいことを学ぶことはそのうちの最も有意義なことだと信じてる
後半に顔写真が集まった場所が映し出されるの…
単純に星みたいなあという、軽い気持ちで鑑賞したら、あれ?思ってたのと違うぞ?
空に浮かぶ星が見た歴史。
敷き詰められた地面がみた歴史。
美しい記憶も、残酷な記憶も、それを追い求めて探している人が…
天文学を軸に独裁政権の歴史的背景を語るリサーチ型のメディアアートだった。
作り手の感情を見せる事のないどこか客観的な映像詩だったけれどチリのアタカマ砂漠の収容所、独裁政権の事、望遠鏡では見えない事…
映像がとってもきれい。
天体の映画と思って見たらガチなドキュメンタリーだった。
宇宙に比べてもチリの人たちの抱えるものは大きいよ。ちっぽけなわけないわー!て思った。
宇宙と人の悲しみを平行で考える…
過去っていうテーマを前面に出しすぎたり宇宙の描写がこれ見よがしな癖に陳腐だったり、ドキュメンタリーとジャンル分けできる映画にありがちな対話形式の場面が多い点にはゲンナリしたけど、光やチリの大地が美し…
>>続きを読む天文学、考古学、そこからチリの独裁と虐殺の歴史へと移行していく手腕。
画面にきら星が舞うという、あざとい演出もありつつ。
布に包まれて茶色に変わった死体が清潔な部屋に"資料的に"保存されている映像…
過去にとらわれた人と過去に学ぶ人たちが少しづつ結びついてき、最後、出会う。そこがこの映画が評価されているポイントなのだろうか?教えて欲しい。良い人しか出てこない、考えは全てインタビューで語る、監督が…
>>続きを読む(c) Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010