2月に真珠のボタンを先に見てたんだけど、
作者がより描きたかったのはこちらなんじゃないかなと感じた。
2作に共通するのは大きな有史以前からの時間の流れと
チリの近現代史を並べながら描く点で
今作中…
会社の同僚に薦められてみた。ピノチェト前後を少し予習。アタカマ砂漠を経由しての天体観測と独裁政権の凄惨な過去の組み合わせが強烈。星は過去を観ていて、砂漠で過去を探す人たち。ダストや夕景での遺骨拾い引…
>>続きを読む公開当時に観ているが、改めて観ても美しくて、しかし深い含意に沈黙してしまう作品。唯一無二の名作。
美しい映像と穏やかで哲学的な語り口が、観る者を穏やかな気持ちにさせるが、実のところ、パトリシオ・グス…
広大な砂漠で、独裁政権下で虐殺された家族の人骨を探す人と、天体望遠鏡で星の動向を見つめる人は、過去の記憶を探すという点では同じですが、見つからないことの苦しみは前者と後者では全く違う、という天文学者…
>>続きを読む天文学者と、政府による虐殺で家族を失った遺族たち。
意外な組み合わせのようだけど、過去に痕跡を探し続ける姿は深いところでリンクしているように見える。
監督のナレーターが、遺族たちに寄り添うようで、と…
世界一の星空といわれるアタカマ砂漠。生命の素になるもの、人間のルーツがわかるかもと、夢や浪漫に駆られた科学者や天文学者たちが集まる。一方、ピノチェト独裁政権下で殺された家族の骨を探す遺族たち。
希望…
「真珠のボタン」という作品を先に観たんだけど、その映画のレビューの多くが「'光のノスタルジア'を観てから見に来ました。」だった。それからこの映画を知り、昔から自然科学が好きな私はこの映画がとても楽し…
>>続きを読む水の惑星に1つ茶色いシミが見える。一切の湿気が遮断されたチリのアタカマ砂漠は天文学者の理想郷だ。一方で革命の波とともに多くの過去が葬られた地でもある。
宇宙の彼方から何年もかけて届く光を捉える天文…
(c) Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010