チリ弾圧の歴史を描く3部作『夢のアンデス』『真珠のボタン』に続いて、最後に見たのがこの『光のノスタルジア』です。
見る順番がたまたまリリース順とは逆になりましたが、こうして旧作を見ると、最新作『夢…
会社の同僚に薦められてみた。ピノチェト前後を少し予習。アタカマ砂漠を経由しての天体観測と独裁政権の凄惨な過去の組み合わせが強烈。星は過去を観ていて、砂漠で過去を探す人たち。ダストや夕景での遺骨拾い引…
>>続きを読む宇宙の起源を探す天文学者と虐殺された家族の骨を探す人
夢と悪夢が同居するアタカマ砂漠
天文学者が現在というものは存在せず全てが過去だという(現在と認識するまでに数百万分の1秒ずれるから)
全くちがう…
公開当時に観ているが、改めて観ても美しくて、しかし深い含意に沈黙してしまう作品。唯一無二の名作。
美しい映像と穏やかで哲学的な語り口が、観る者を穏やかな気持ちにさせるが、実のところ、パトリシオ・グス…
広大な砂漠で、独裁政権下で虐殺された家族の人骨を探す人と、天体望遠鏡で星の動向を見つめる人は、過去の記憶を探すという点では同じですが、見つからないことの苦しみは前者と後者では全く違う、という天文学者…
>>続きを読む砂漠で望遠鏡のぞく人もあてどなく骨を探す人も過去の記憶を欲している点では同じとか、壮大な宇宙の謎に比べればチリの国家的問題は小さいがテーブルに並べればどちらも銀河だとか、正直こじつけと思う。けれど心…
>>続きを読むわたしたちは水を纏ったいっこの骨。この乾いた大地でとりわけ美しく輝く星たちに彼らが魅せられるのは、必然だったのだろう。この力強い星たちの叫びが、彼らに希望を与えていたのにちがいない。
つねにその郷愁…
(c) Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010