Keigo

荒武者キートン/キートンの激流危機一髪!のKeigoのレビュー・感想・評価

3.7
最初のクレジットの文字の左側が切れていて、よく見ると映像全体がやや左にズレている。あれ?なんかプレーヤーの設定おかしなことなってる…?と現代ではあまり起こらないことにあたふたするも、どうやらこっちの問題ではないらしい。そうか、これ今から100年前の作品だもんな…と現代のフィルムの修復技術や映像技術の発展に思いを馳せていると、冒頭はかなりシリアスなスタート。

あれ?キートンいないし、なんかめちゃくちゃ暗いけど…これもしかしてなんか中身違うDVD入ってたんちゃう?と確認してみるも間違いではないらしい。なんやかんやバタバタして、やっとこの辺りで腰を落ち着けて観始めた。

バスター・キートン作品はこれが二作目で最初に『大列車追跡』を観たせいか、前回大いに歌舞いていたキートンもまだ出てこないし全部があんな感じのわちゃわちゃでもないんだな〜とか思ってたらゆるっと登場。そこから徐々にギアが上がっていって、今回も終盤は圧巻のアクションの連続!

家から出るとやられる、という歴史的な背景を逆手に取った設定も上手い。汽車で帽子を変えるくだりとかも相変わらずチャーミング
だし、敵家での食事のシーンなども秀逸。
そしてあの滝のシーン…どうやって撮ったんや。ケイン・コスギもびっくりのファイト一発炸裂してるし。まだ二作目だけど、この手の驚きが必ずあるってすごい。

キートンはシンプルな映画の楽しみを思い出させてくれる。
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