映画の中で最高級のサーカスを見せ続ける安定のキートンクオリティ。
今作の白眉は前半の列車アクションと後半の激流。レールの下に石があるせいで列車がガタガタするシーン、最後の滝のシーンは撮影方法がわからない凄さがある。キートンのアクションは毎回こうしたおどろきのハイクオリティなので、誰もが今観ても絶対に楽しめる保証がある。
100年以上前の映画だから、さすがにフィルムの劣化はかなり大きいけど、それでも画面に集中しているから全く気にならない。
個人的にはなんだかんだで滞在することになったキートンの気まずい感じと、牽制しあってたら食卓でみんなでウインクしてるみたいになったシーンがすごく好きでめっちゃ笑った。ラストの、キートンの方が…というオチもすごくいい。
DVかと思ったら…な夫婦だった、っていうのは今じゃできないジョーク。