たく

荒武者キートン/キートンの激流危機一髪!のたくのレビュー・感想・評価

3.6
過去の遺恨から代々争い合う二つの家系の子孫の男女が偶然出会って惹かれあうという、ちょっと「ロミオとジュリエット」を思わせる設定で、殺し合いの虚しさをキリスト教の隣人愛を引き合いに描くなかなか教訓的なお話。

どうしてこの邦題がついたのか分からないけど、原題は”OUR HOSPITALITY”で皮肉にも「おもてなし」って意味。家の中にいる間は殺さずにおもてなしをするっていうのが、こないだ観た「みかんの丘」の室内ルールを連想したね。
キートンらしい体を張ったアクションはあまり出ないんだけど、ロープを駆使して川の急流に流されて滝から落ちそうになる女性を振り子の要領で受け止めるスタントが手に汗握る凄さで、さすがキートンと思った。
ギャグが今一つ物足りないなーと思ってたら、ラストシーンが最高すぎた。
たく

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