Ryan

LBJ ケネディの意志を継いだ男のRyanのレビュー・感想・評価

3.3
LBJ



ストーリー
南部出身でありながら、ケネディの意志を継いで差別撤廃に尽力したジョンソン大統領の葛藤と知られざる政治手腕を描き出す。


主演 ウディ・ハレルソン
監督 ロブ・ライナー



政治の駆け引きは言葉から。
常にセリフが飛び交い政治という化け物と戦う影の実力者をみた。
逆を言うと終始セリフで時間経過は遅い。

確かに、ケネディの後を継いだ大統領と言われてパッとは出てこない。しかし、よくよく考えて見ればケネディの残したレガシーを受け継ぎ、それを実現した人物は間違いなくLBJだろう。そのあり方と何が人を変えるのかはこの映画の大きなポイントである。

強いて言うならば、LBJ寄りの視点
好意的とは言わないが"ケネディが死した後の英雄"的描かれ方。
ケネディは言論こそ巧みだが人種差別的行動も当時確認されてはいるが、この映画の描かれ方はその後のLBJにはそこまで触れず偉大な大統領として終わる。そこがもしかすると偏った視点と捉えられるかもしれない。

スタンドバイミーのロブライナー監督だが、伝記映画は苦手な印象を受けた。スピルバーグのリンカーン等と比べるとどうしても政治家的"間"の使い方悪い気がする。
主演のウディハレルソンも割とウディハレルソン。ちゃんとした政治ものなんだけど"あの"ウディハレルソンにしか見えない時もある。
スターでも印象ってのは大事。

面白かったが、まずはスピルバーグの「リンカーン」を見て「JFK」を観てから今作に。
Ryan

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