けんむら

END OF THE CENTURY エンド・オブ・ザ・センチュリーのけんむらのレビュー・感想・評価

5.0
涙なくして観れないドキュメンタリー
パンクの始祖として世界中にフォロワーを生み出したにも関わらずレコード会社からも冷遇され、レコードも売れず、世界的な知名度の割にはちっこいライブハウスでドサ廻りの毎日とメンバー間の軋轢を赤裸々に描いた作品。
何よりもきっついのがギタリストのジョニーの
「全く報われないし、他の仕事についても良いんだけど.....俺には他にできることなんてないんだよ....」という独白シーン。子供の頃からのミュージシャンになろうと、結局は日々の仕事に忙殺されたサラリーマンみたいになっちゃうのね...という、ロックスター志望の少年の野望を打ち砕くような言葉。ただ、そんな報われない日々だったけど、最後の最後のあのサプライズは本当にボロボロ泣いてしまう。
セックスピストルズみたいに、燃え尽きるのもパンクかも知れないけど、いくら辛くてもボロボロになっても最後まで戦い続けるほうがカッコいいに決まってる!!
"でも、やるんだよ!!!"っていう根本敬の名言をまさに体現した最高に熱い映画。この熱さはロッキーにだって負けてない!!
けんむら

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