ゆいはん

殿、利息でござる!のゆいはんのレビュー・感想・評価

殿、利息でござる!(2016年製作の映画)
3.0
1766年、仙台藩の百姓や町人は重税に苦しんでいた。そんな中でも、小さな宿場町である吉岡宿は特に厳しく、破産者は夜逃げが頻繁に起きていた。穀田屋十三郎(阿部サダヲさん)はどうにかできないとおもい、吉岡宿の知恵者である菅原屋篤平治(瑛太さん)に相談する。菅原屋篤平治が言い出しのは、藩に大金を貸し利息で藩の重税を救おうとのものだった。冗談で言った菅原屋篤平治が、穀田屋十三郎はそれを真に受け実行に移し始める。その必要なお金は現在の貨幣価値で言うと3億円。

実話というのがすごい。この時代に3億円を集めるのがどれだけ大変なことか、そしてこの計画がバレれば打ち首になる可能性も当然ありえる話。自分たちの儲けには一銭にもならないのに、本気で町を救おうというのが、上の人にもどんどん伝わっていく。当然苦難もあるけど、最後まで諦めずに着実に努力が実っていくのがとてもよかった。こういう話は歴史の授業で習わないから、こういう話こそもっと世に知れてほしい。
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