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或る終焉のaiのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
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2023年、172本目。

終末期の患者の訪問介護をする看護師の男の物語。
人はみな死ぬ時は独りぼっちで孤独だ。
たとえ赤の他人でもずっと傍にいてくれる事がどれだけ有難いことか。
少ないセリフ、音楽もなし。だからこそ伝わる"死"に携わる重みと心の機微。
ラストシーンには言葉を無くした。

家族に囲まれる中、眠るように死ぬ。そんなのは多くの人にとって幻想だろう。
死は選べない。
圧倒的な不条理を突きつけられて、それが生き物である以上100%避けられないという事実に打ちのめされる。
この映画を観て暗い気持ちにならない人はいないはず。
でも直視すべき"死"だろうと思う。
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