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或る終焉のkazukiseraのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
3.5
"尊厳死"そして"安楽死"
この題材についての作品はいくつか見たが、私は限りなく肯定派である。
自分の人生の終焉は自分で決めれるものなら決めたいからだ。

尊厳死(death with dignity)

不治で末期に至った患者が、本人の意思に基づいて、死期を単に引き延ばすためだけの延命措置を断わり、自然の経過のまま受け入れる死のことです。 本人意思は健全な判断のもとでなされることが大切で、尊厳死は自己決定により受け入れた自然死と同じ意味と考えています。

安楽死 (euthanasia)

死期の切迫した不治の傷病者を死苦から解放するために死なせることをいう。 安楽死には、傷病者の自然の死期を早める場合(積極的安楽死)と、これを早めない場合(消極的安楽死)などがある。積極的安楽死が合法化されているのはオランダ、ルクセンブルク、ベルギー、カナダ、コロンビア、スペインなどだ。

肯定派と言えど、大切な家族や友人から安楽死を頼まれたらどうだろうか。
それはまだわからない。
人には頼らず終わらせたくとも、自分で終わらせれない状態だからこそ安楽死を望むわけでとても難しい。

この作品は、先日観た絶望指数の高き作品"NEW ORDER"のメキシコの監督ミシェル・フランコ作品。
この作品の容赦なさはNEW ORDERとはまた別次元のもの。題材が題材なだけにね。

ティムロスの演技がまたいいから余計にね。

この手のお話が興味ある方は、まずは"パドルトン"から観てみるとよいでしょう。Netflixにあります。