ペンシルバニア州に暮らす祖父母の元を訪れた姉弟。料理好きで優しい祖母に無口だけれども祖母と仲の良い祖父。最初こそこの素敵な祖父母の元での休暇を楽しんでいた姉弟でしたが、一日目の夜、姉弟は祖母が真っ暗闇な家の中を徘徊する姿を見つけてしまいます。それ以降、姉弟は祖父母の奇妙な行動に怯え始め、何かがおかしいと疑念を抱くのでした。
優しいかのように見えた祖父母が、次第に姉弟を恐怖のドン底に追いやるホラー映画です。祖父もかなりクレイジーですが、祖母が最恐すぎました。穏やかな顔の裏にある残酷な真相に気づいたとき、鳥肌がたってしまってしょうがありませんでした。老人もののホラー映画が増えていますが、間違いなく本作の祖父母たちの恐怖は際立っていると思います。
また、本作は姉弟がドキュメンタリー映画を録るという形で、ハンディカメラの映像で物語が進んでいくので、手ぶれや息遣いなど、臨場感が半端ないです。まるで姉弟と一緒にその場にいるようでした。もし主人公が屈強な青年とかであれば、そこまで怖くなかったかもしれませんが、本作の主人公は10代の姉弟。姉弟が非力で無力な弱者という立場だったからこそ、それなりに怖さを感じることができました。
