継母たちに虐待されていたシンデレラは、ある日素敵な王子様、チャーミング王子に出会う。
彼女は妖精の力を借りて、王子の花嫁探しのパーティーに参加するが…。
世界最初の児童文学小説家シャルル・ペロー原作による、最初の『シンデレラ』長編実写映画版。
サイレント期の大スター、「アメリカの恋人」メアリー・ピックフォード主演。
100年以上前の『シンデレラ』映画です。
物語は誰もが知っている通りで、特に捻りはない。
サイレントなので役者が会話していても声は聞こえず、時々短い文章の映像が挿入される。
ただ、たまに字幕が酷い。
マザー「あなたまだ舞踏会に行きたいでしょ?」
シンデレラ「オーイエス!オーイエス!」
とか
家来「なんかすんごい馬車で来た女性が、舞踏会に参加したいとのことでごぜえますだ」
などなど。
見所はやはり、メアリー・ピックフォードでしょう。
むちゃくちゃ可愛いです。
陽気で可愛いらしいシーンは最高です。
親切で無邪気で信心深く、魅力的(妖精も味方しちゃう)。
さすが世界で最も愛されたシンデレラ女優メアリー・ピックフォード。
ピックフォードは映画史上最も自然体な女優の一人であり、彼女の無邪気な魅力はこの映画で完璧に表現されている。
意地悪な3人の姉と比べてシンデレラ役のメアリー・ピックフォードの体格は一回り小さいから、虐められている感も良く出ている。
まさにメアリー・ピックフォードはシンデレラにぴったりな役柄と言えるでしょう。
かわいそうなんじゃなくて、応援してあげたくなる感じです。
また、ディズニーのアニメ版と違い、シンデレラと王子の出会いがちゃんと描かれていたのが良かった。
王子もかなり良い人だよね。
シンデレラが転んだとき、王子と一緒にいた貴族達は、シンデレラをただのバカな農民だと笑っていましたが、王子は彼らを叱りつけて助けにきてくれます。
分け隔てなく接するなんて素晴らしい!
しかもガラスの靴を履かせる前に、一目見てシンデレラと気付く観察眼。
いやはや、恐れ入りました。
チャーミング王子って名前はダサいけどね。
総じて、サイレント映画にしてはかなり面白かったです。