せんだ

蜜のあわれのせんだのネタバレレビュー・内容・結末

蜜のあわれ(2016年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

二階堂ふみのためにある映画。
ポロンポロンなる効果音、めっちゃアングラ感がすごい。
邦画では珍しいくらい挑戦的では?こういう演出は好き。もっといろんな映画が挑戦してほしいなぁ。

金魚にも人間にも等しく訪れる死。
大杉漣の死を目前にした演技が亡くなった後だとより染みるな…

老人の「1人にしないでくれ」の後に聞こえる人間の声。
1人にしたのは老人か金魚か?
人間のエゴにより群れ(といっても屋台の金魚だけれども)から切り離されたのは金魚の方だというのに。
そういう落とし所はとてもよかった。
エゴにより囲われた金魚がエゴの大海を泳ぎきり囲いから飛び出る。お転婆金魚。愛おしく可愛らしい。

二階堂ふみや真木よう子が艶かしかったり大杉漣が頑張ってたり、テンションが上がり始めたところのワンルームディスコ的ダンス、金魚の愛らしさからの演出なのは十分にわかるけど、目新しくなくて全ッッ然うまくいってなくない?
話の腰を折ってるだけ。求愛行動を表してるのかもしれないけどその度に集中力が雲散した。
二階堂ふみと真木よう子のダンスは良かった。一線を越えずにお友達ダンス的で。

そんなかんじ。
せんだ

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