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私、君、彼、彼女のkyokoのレビュー・感想・評価

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)
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何もない部屋の「私」
そこで繰り返される動と静。
滑稽なような切ないような。
ずっと見ていられるような、もう勘弁って言いたいような。

「彼」は安定せざるえない人生を嘆いているのか誇らしげなのか。
いずれにしても「私」にとってはどちらでもいい話。
バーで流れる「ラストタンゴ・イン・パリ」のような展開にはなりそうにもなく。

「彼女」はどこか苛立たしげで、
「長居しないで」は本心だったかもしれないけど、
体がつながってしまえばどうでもいい。
「私」は朝になったらまたあの部屋に戻るだけのこと。

「tu=君」とは誰のことだろう。これを観てる私?

好きか嫌いかで言ったら、限りなく嫌いに近い。
吐き気を催しながらも目が離せなかった。
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