鮭茶漬け

私、君、彼、彼女の鮭茶漬けのレビュー・感想・評価

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)
4.2
この監督の特集を日本でやる(そして大盛況になる)とは思いもしなかったです、関係者の方々ありがたや。

当時24歳のシャンタル・アケルマン自身が”私”を演じた初期の長編


(以下内容に触れています)
あまりにも孤独で閉塞的で徐々に文明からも退避していくような前半の”私”。
と思えば一転、”彼”や”彼女”の前では全く異なる一面を見せる。『アデル、ブルーは熱い色』のラブシーンが可愛く思えるほど、長く激しい女性同士の性行為。それまでの”私”を覗き見たからこそ、あの瞬間のために”私”は存在しているんだと感じるし、アケルマンはこれを作品の中に収めなければいけなかったんだと思う。失礼で凡庸な考えではあるけれど、アケルマン自身の結末が想起される作品だった。”私”を覗き込む”君”は何を思うか。

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と思っていたけれど、皆さん気付きました??ラストショットの左上に映り込んでいた無表情の顔を。。

気づいた瞬間一気に鳥肌走るというか現実に立ち戻った感覚でしたね、、これが相当インパクトあったので点数が幾らか上がっています笑
これは作為的なのか、あるいは編集ミスなのか、、
鮭茶漬け

鮭茶漬け