こなやん

シン・エヴァンゲリオン劇場版のこなやんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

うーーーーん、難しい作品だ。
内容も評価も難しい。

皆さんの評価はかなり良い様だけど、 本当にこれで納得出来ているのか? 
全てとは言わないが 概ね腑に落ちているのか?

私は無理だった。
私はダメだった。
私は馬鹿なのか?

いろんな部分で少し納得させられて 次へ移るの繰り返しでなんだか残尿感が残るスッキリしない作りになっている。

それでも いつも以上に饒舌なゲンドウの語りや、鉄拳のパラパラ漫画的線描写で綴ったシンジとの関係性等は、分かりやすく描かれていた。
ミサトと加持、マリ、レイ、アスカ等 一人一人に決着をつけるが如く話して行く場面も、比較的わかりやすい。

要するに精神世界的なものは比較的 理解出来るように感じる。

だがそもそも使徒とは何だったのか、赤い海や赤の世界は何? 爆発した時の十字架は何を表しているの? 宙に浮いてる赤い列車や車は何故あんな風になってるの?
などなど 映画「TENET」ほど難解では無いが、物理的な部分の素朴な疑問が大量に残ったまま。

全てに答える時間は無いにせよ、答えの代わりにセリフに一言二言付ける位は出来たのではないか?

私の考察不足かも知れないので、丁寧に説明して頂ける方がいらっしゃれば有難いです。

しかしながら 見た目も内面も ついでに声まで成長したシンジにはラストとして 清々しく気持ちの良い物になった。
間違いなくエヴァはこれが最後だと感じた。

個人的には前半の村のエピソードが安心してゆっくり観れるので好きだ。
戦後復興して行く町の様で活気が有る。
そこでトウジや委員長、イケメンに成長したケンスケなどに支えられ 少しずつ立ち直るシンジ と言うくだりは 人らしく生きるにふさわしい場所と生き方だ。

とにかくメッセージも沢山詰めて有るようだし、消化不良も残っているので DVDが出てから何度も拝見しよう。

追記
私の総まとめで言えば 結局のところ、超壮大な親子喧嘩と言う理解ではダメでしょうか?
こなやん

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