さく

シン・エヴァンゲリオン劇場版のさくのレビュー・感想・評価

5.0
平日は仕事で疲弊して映画とか見る気力がないし、週末は最近今更ながらGOTを見始めていて、すっかり更新が滞っておりました。

『シン・エヴァンゲリオン』ですが、正直私はあまりアニメ見ない人だったのでエヴァンゲリオン(TV版)を見たのが大学生に入ってからと超後追いで、それほど思い入れはありませんので感想が適当すぎたらガチ勢の方ごめんなさい。事前に詫びを入れておかないと、エヴァいついてはYouTubeのチャーハン動画のコメント欄くらい一家言ある人が多いですからね。

ここまでくると何がネタバレで何がネタバレじゃないのかもわからない状態ですが、以下ネタバレ含みます。

前作の『Q』が全くわけわからなくてそれ自体は「わけがわからんけど庵野秀明だしいいんじゃね。でもこれどう終わらせんの?」くらいに思っておりましたが、予想外に綺麗に畳んできましたね。綺麗にまとめ過ぎたことに納得がいかないガチ勢の人もいそうですが。

仰げば とうとし、わが師の恩。
教の庭にも、はや 幾年。
思えば いと疾し、この年月。
今こそ 別れめ、いざさらば。

さらば綾波。さらばアスカ。さらばシンジくん。ミサトさん。

途中まで宮崎駿(ハヤオゲリオン)の新作かと思いましたが、
一つ一つに落とし前をつけて終わらせていただいた感じです。
「逃げちゃだめだ」を体現してくれた庵野秀明。

これまで周りに振り回され「巻き込まれ」型で物語を紡いでいた
これど、いよいよ主体性をもって周りを巻き込む側に回ったシンジくん。
最後には童貞...ではなくて少年を捨てて成人へとなります。
少年は神話になったのかどうかとかの議論はガチ勢にお任せします。

最後、ニューヒロインと言えるマキさんがシンジくんの童貞を...ではなく
シンジくんとステディな関係になっており、
これをもって「アスカはよ!?」とかなるガチ勢の意見もあるようですが、
これはお別れであり過去との決別の物語なので、
アスカじゃなくてマリさんでいいんです。
変にそこだけつながってしまっては過去を引きずってしまうんです。
アスカは少年の甘酸っぱい思い出となったのです。
ちなみに僕はレイよりアスカ派です(41歳男性)
アスカに関しては、アスカもシンジくんも好き「だった」
と言うことで終わったんです。

途中、ゲンドウとの親子喧嘩のシーンで突然しょぼいCGになって、
冨樫義博の作画崩壊的なアレか? と一瞬不安になり、
「あれは何だったんだろう...」と引っかかっておりましたが、
最後の綺麗最新型(?)のCGシーンが出てきたことで理解しました。

古いタイプのCGも古い時代の象徴として使われており、
これもまた「シン」の世界との決別を表していたのです(多分)。
少年も進化して神木隆之介になるのです。

少年よ神木になれ!

お後がよろしいようで。
さく

さく