月見

シン・エヴァンゲリオン劇場版の月見のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

結局の所凄い。
常人に簡単には理解出来ない仕組み。
それはもはや逆にそうじゃないと困るというか。自己啓発的な深みがエヴァなんだから。

『まごころを君に』のリメイクとも言えるしでもちょっと違う。そう、一回ループして先に進む。そう、『シン・エヴァンゲリオン𝄇』タイトルに最初から書いてあるじゃんね。新世紀エヴァンゲリヲンとは違うし『ヱ』ヴァンゲリオンとも違う。
ベースは25話だけどSDATにも表してた29曲(話)まで進んだということ。

いやぁ、完結までに25年はなげぇ。前作から9年?なげぇなげぇ。でも一作一作にそれだけの重みはあったし自分もこの作品と一緒に成長してきたように思う。
エヴァを最初に見たあの頃だったらこの最終回は理解出来なかっただろうな。
ゲンドウやミサト等大人もシンジ達の様に色々な葛藤や経験を経て今がある。大人も同じ人間なんだということもいつのまにか理解出来るようになった。でもこの作品を完全に理解するにはもう少しかかるだろう。

そういう難解な要素がベースにある中で、自分と重ね合わせてしまう登場人物のリアルな心の動き、そしてシンプルにカッコいい戦闘等の要素や、ドキッとするような分かりやすいちょいエロ要素、絶妙な音楽のチョイス。全ての要素が絶妙にうまいこと合わさっていたからこの作品はここまで多くの人の心を掴んだのだろう。

マリ、アスカ、ミサト、加地さん、トウジ、妹、委員長、ケンスケ、そしてまた心を取り戻した綾波、皆良かった。結局皆好き。

式波のオリジナルが惣流で
綾波レイのオリジナルが綾波ユイなら
真木波もオリジナルは劇中で冬月に言われたやつ?

ポスターの『さようなら、全てのエヴァンゲリオン』
あれ?さようならはまた会える為のおまじない?
まさか会えるの?今度は何年後?10年でも20年でも待ちますけど。

また考察が止まらない。

【追記】
アマプラで再観賞。
見るたびに理解が変わる。
庵野監督のドキュメンタリーを観た後だと一つ一つのシーンに重みや深みを感じざるを得ないし。
しかしまあスゲェ作品だよな。
何回観ても新しい発見があって、理解しきれないのに面白い。イコール何回でも観れる。それがアニメの歴史を変えた超大作ってことなんだろうな。
月見

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