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シン・エヴァンゲリオン劇場版のmegusukeのレビュー・感想・評価

3.7
大団円ッッ!!映画。

はっきり言おう、自分はエヴァンゲリオンと言う「作品は」苦手である。最初に触れたのが小学生の時だったし、アニメ放映時の世紀末な雰囲気や、阪神大震災、地下鉄サリン事件等、兎に角暗かった世論に、ネガティブ要素満載且つ
爆発的なムーヴになったこのアニメは、自分には気持ち悪くて、怖いものに映った。
只、庵野監督には好意的である。安野モヨコさんの監督不行届でのイメージと
私は幾原邦彦監督作品が好きで
情報を掘っていると、よく庵野さんの名前が出て来る。かなりの頻度で(主にセーラームーン関係で)
その後も双方かなり影響を持ちつ持たれつしてる印象。
(エンドクレジットで、「少女革命ウテナ」脚本家が脚本協力にいたり、音響も幾原作品常連さんがいて勝手に嬉しかった。)
更に、古巣GAINAXとのいざこざもかなりあったのに、それを沈黙し続けていた人柄のよさ(?)
実際に付き合いがあるわけでもないし、かなり破天荒だし惚れっぽいのに、なんか気になる不思議な人という印象。

エヴァの話自体の知識は薄いが
監督には滅茶苦茶興味がある自分としては、この映画を観て監督自身が、約30年懸けて色々昇華出来た事も多かった様に感じて「庵野さん、よかったね」と涙したし
彼から出た言葉や人生観に、此方が感銘を受けたりしてしまった。
結局、人類補完計画とか、話の設定とかで、分からない所はまんまだし、終盤のアクションは大味だけど「監督の中で決着を付けられた」のだったら、それで本当に良かったと思う。
作品的には芸術映画枠に片脚突っ込んでいるので、まぁ大ヒットはせんだろうと思ってたら、結構ヒットしているようで。
一緒に時代を切り抜けて来た人々と、暗い世の中に、まだまだエヴァの影響力はありそうだ。
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