BUSSAN

シン・エヴァンゲリオン劇場版のBUSSANのレビュー・感想・評価

2.0
『終わってよかったじゃねーよ』


序のレビューでも書きましたが、コミックスは読了、TVアニメ版は断片的にしか見てない状態で、本作がとりあえず盛り上がってるから、急いで序、破、Qをプライムで見た上で、劇場で見てきました。


結論から言うと、主題歌に完封負けの内容でした。

主題歌は、劇場に行く前も後も、これからも何度も聞くと思います。それほど素晴らしい楽曲です。ただ本作はレビュー書く前にささっとおさらいしましたが、恐らく将来的には見ないことでしょう。



以下、ネタバレありの感想


※結構ボロカス書いてるので、
ファンの人は絶対に見ないで下さい(笑)




良かったところから述べると、前作から8年経過してることもあり、画が綺麗なところ。(+5点)

冒頭のシーンは前作同様にテンポよくて良くて、朱に染まったパリでの戦闘シーンも目新しくて見応えあったとのろ。(+10点)

不覚にも田植えで少し心がポカポカしたところ。(+5点)

主題歌がめちゃくちゃ良かったところ。(+100点)



逆に悪かったところは…


他全部です(−1000点)



前述した通り、画は綺麗になりはしたが、3Dばかりで、"作り物感" が酷い。第3村にはこれまでのエヴァではあまり描かれなかった人々の営みがあったが、どこか無機質的なのは綺麗過ぎることが要因として考えられる。命の尊さ語るには綺麗にすぎる。

そもそもなんでこの第3村の集落はこんなに貧しいのかも理解不能。巨大戦艦作れるぐらいの金と技術力と歳月があったのに、矛盾も甚だしい。


致命的過ぎるのは、物語に没入出来ないところ。

意味不明なワードを散りばめた、説明のためのセリフばっかで、超絶につまらん。

何度も言うが、絶賛してる人達は、これ理解した上で本当に評価してるのかな?

僕は理解してないし、理解したくもないです。

以前『ミッドサマー』でのレビューでも述べましたが、映画はナマモノと考えてます。

見た時に、興奮したり、感動したりして心情を揺さぶられ、何より単純に面白いって思える映画が、僕にとっていい映画の条件です。

見終わったあとに小難しい、あのワードはどんな意味だったとか、考えたくもないし、知りたいとも思わないです。

見た時に伝わらないのは、それは表現力の乏しさや脚本の出来 が原因やない?

僕の理解力が足りないならば、僕に非がありますが、今作は大半の人が理解出来てないと思われるので…


舞台挨拶で、庵野自らが「エヴァってロボットアニメなんですよ」って語っていたが、ロボットアニメで戦闘シーンがクソってどういうことや?最終決戦なんか、開いた口が塞がらんかったわ。

NERV本部に突撃する際も、上空でクルクルするのは冒頭でやったよな?なんでまた同じことするんや?


そしてゲンドウの目的が相変わらず下らなさすぎて、もはや笑えてくる。

自分の息子に散々酷い仕打ちをしてきて、自らの目的が、「嫁に会いたい」って(笑)

ラスボスならせめて世界征服とかにして下さいよ。情けないっすよ、女々しいっすよ。

そんな目的のために振り回された人類はあまりにも惨めですよ。

とにかく目的がお粗末すぎるので、金輪際、ゲンドウのことは、おそ松くんと呼ぶことにします。


ラストは乳の大きいいい女と、シンジがデキてるが、それを匂わせるシーンあったか?会話すらろくに交わしてないと思うんやが、シンジ=庵野、マリ=安野モヨコという投影なら、まぁしっくりする。

ただ、そうなるとこれはエヴァンゲリオンというパッケージが付いた庵野の壮大なオナニーであり。信者はそのオナニーを喜びながら見て感動に浸っているのか…



…うん、こんな時、どんな顔をすればいいか分らんわ。
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