終わった。
まさか本当に終わるとは思っていなかったが、感慨深い。
エヴァンゲリオンは良くも悪くもあまりにも世間に認知されていて、今思えばこんなに鬱々としているアニメがこれほど知れ渡っている事自体も不思議ではあった。
同一作品で25年もやってるなんて本当に呪いだと思う。
エヴァは父親に承認されないシンジと母親に承認されないアスカ(惣流)と個として人間として承認されないレイが承認を求める話でもあったと思う。
それが今回シンジはトウジやケンスケら友達に、式波アスカもケンスケに居場所を見い出し、レイは村の人々に承認されて、ついにはそれぞれ自分で自分を承認、受け入れて、歩き始める。そして対話をする。
第3村とかまぁ都合よいものではあるけれど、このエヴァに珍しく緑豊かな地で、土の匂いを噛み締め、初めて深呼吸できたような感覚で第3村から復活するプロセスを丁寧に作られたのは、庵野監督のこだわりというか、庵野監督の精神がよく反映されているなと思った。
シンジを好きになるようプログラムされていたレイやアスカではなくマリとくっついたエンドも、無限のエヴァループからの脱却感があって良かった。
おめでとう。
個人的には軍事転用を禁じたバチカン条約違反の陽電子砲装備の陸戦用4444C(フォーフォーシー)のお付きの電力供給特化型44B(フォーツービー)と言われていたエヴァの下半身2つ横並びにしてくっつけたキモいヤツを見た時に、スターウォーズで初めてAT-ATを見た時のような、メタルギアソリッド4の月光を見た時のような、不気味カッコイイメカにテンション上がった。