おおすか

シン・エヴァンゲリオン劇場版のおおすかのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

いや、他にも言うことはあるんですけど、最後のone last kissを庵野・電柱・秀明の世界観と共に味わいたかった……どこだ、何だ、意味が無いはずないので考えます。あとその前の原画?ラフ画と言う?のシーンはシンプルにすげー、そうだよなー、全部描いてたんだよなーと敬服しました。

AKIRA然り進撃然り(類似性を指摘したいのではなく)、摂理を覆すような大規模な計画の根底にあるのが結局人間の弱さ、逃避や愛への飢えだったりして、すごいざっくり言うと「やっぱり人間が社会で生きていく上で感情って取り除けないよね」っていう再共感でドラマ性がもたらされてる と解釈した。
その提言を否定する気は全くないのだけど、本当に斜に構えてる訳ではなく、そこにスポットライトを当ててこうも突き動かされる心理というのに実感が湧かない。毎回。でも世間の傾向としては間違いなくあると思う。これらの作品がうまく現代を風刺してるから心に響く層も厚いのか?人間どこかそういう風にプログラムされてるのか?特に家族との関係性とか私にグサグサ刺さってもおかしくないと思うのだけどな。とか言って、各々の、特に碇ゲンドウの、弱さが言葉になって前面に出たところが、良いと感じたのはわかり易いからなんだろうか?人類補完計画の目的が銀河を埋め尽くすデカい粘土のゾウ作りたいから とかだったらウケますよね。コメディ映画に毒されすぎているせいな気がしてきました。電柱大好き庵野秀明さんと宇多田ヒカルさん、ありがとうございます。素晴らしき世界観。レビューというより自分の話。

追記
ドキュメンタリーで血の滲む努力見て反省しちゃった。庵野秀明が視聴者の期待とか伝える事こんなに考えてたと思ってませんでした。謎に包まれてることを楽しむ人が減ってるから、って言ってたけど、少なくともその面だけは目の当たりにできて良かったなあー。知ってしまった以上敬意尽きないのですが、「インサート撮った?」「(ジオラマの電柱を見て)この配置はおかしい」はやっぱりちょっと笑っちゃう。もう何度でも観るし何度でも楽しめそう。製作に携わった全ての方、激サンクス…………………
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