もちお

シン・エヴァンゲリオン劇場版のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 『序』から順番に観てきました。

 良かったです。
 気になったところもありますが、好きな作品です。

①気になったところ
・シンジくんに銃が向けられる展開
 本作で一番モヤモヤしたところです😓
 遂にシンジくんがやる気になったと思ったら、横槍を入れられてしまいました。
 髪がピンク色の方(鑑賞後に北上ミドリさんというお名前を知りました)と、サクラさんが出てきまして。
 北上さんはシンジくんの乗船に反発していたので、何か起こるとは覚悟していました。
 いざ怒りをぶつけられると、「いまそんなことを言っている場合なのかな?」と思いました。
 サクラさんの暴走はもっと謎でした。
 兄の友人とは言え、なぜそんなに感情的になるのかなと。
 結局は葛城さんに弾が当たって、処置するのは撃ったサクラさん自身という……
 この一連のシーンには全く乗れなかったです。
 緊急事態に何をしているのかなと思いました。

・説明的に感じた場面
 冒頭のダイジェストから説明的に感じました。
 前作の公開から間隔が空いているとは言え、いきなり始まる方が好きです。
 村で質問しまくる綾波さんにも違和感を覚えました。
 人々との触れ合いに喜びを感じているのは微笑ましかったですが、しつこかったです。
 また、アスカさんがシンジくんに「何で私が殴ったか分かる?」と問いかけ、シンジくんが答えるのも気になりました。
 分かりやすかったですが、もう少し観客を突き放していただいても良かったです。
 巨人を見た北上さんが「変」と言うシーンにもモヤモヤしました。
 変であることは映像で十分に伝わっていたので、台詞にしなくてもと思いました。

・新しい綾波さんの死を目の当たりにするも、心が折れなかったシンジくん
 また絶望するのかと思いきや、乗船を希望する展開に少し違和感を覚えました。
 と言いつつ、あの後もウジウジされるのは乗れなかったと思いますが😅
 それだけ精神面が強くなったのかなと思うと、嬉しくもありました。

・葛城さんの息子
 加地さんとの間に息子がいるのは良かったのですが、その息子と距離を置いていることにモヤモヤしました。
 子供の気持ちは考えないのかなと。
 それでいて、息子さんはまっすぐ育っているようでした。
 妙に都合が良いと感じました。

・終盤の展開
 ゲンドウさんを中心に、いろいろな方とシンジくんが向き合うのは良かったです。
 ただ、ゲンドウさん、アスカさん、渚くん、綾波さんというように、どんどん続いていきます。
 若干の作業感がありました。

②良かったところ
・ちゃんと終わる
 まだ続きがありそうな終わり方ではありませんでした。
 スッキリしました。

・マリさん
 『破』で登場した際は、魅力を感じにくかったです。
 が、本作で一気に好きになりました。
 「何でゲンドウくんと呼ぶのかな?」と気になっていたのですが、納得しました。
 一連の出来事をずっと見てきたのだなと。
 そう考えると、ラストでシンジくんと一緒にいるのも良かったです。

・初号機と13号機のバトル
 似ているので混乱しましたが、楽しかったです。
 さまざまな場所でバトルするところが面白かったです。
 葛城さんの部屋での戦闘で笑いました。
 新鮮でした。

・人間をやめたゲンドウさん
 外見に驚きました。
 目が光って近くで爆発が起きた時、呆気にとられて笑いました。

・ゲンドウさんの過去
 しんどかったです。
 白黒の映像が印象的でした。
 亡き妻に執着する気持ちが伝わってきました。
 最終的に息子であるシンジくんと向き合えて良かったです。

・大人になったシンジくん
 シンジくんによる世界の改変にはモヤモヤしました。
 海や大地を浄化して、方舟から様々な命を解放するのは素晴らしいと思います。
 ただ、駅のホームに渚くんがいるのは気になりました。
 「死者が生き返っているということは、どこまで改変したのかな?」と。
 何を変えて、何を変えないのかの線引きが難しいと思います。
 が、大人になったシンジくんにグッときたので、トータルでは好きな終わり方です。
 「大きくなったね。」としみじみしました。

③まとめ
 楽しめました。
 テレビ・シリーズや旧劇場版にも興味がわきました。
 観て良かったです🙇
もちお

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