湯っ子

シン・エヴァンゲリオン劇場版の湯っ子のレビュー・感想・評価

4.5
ずっと追いかけてきた人にはどんなふうに映るんだろうなぁ。大団円なラストには賛否両論あったんだろうと想像する。にわかな私にはなるほどすっきりな気もしたし、ちょっと語りすぎ?とも思った。でも、長いことこのシリーズと共に生きてきた監督やファンが、エヴァの世界とさよならするための儀式がこの作品だったのかと思う。

Qのレビューで「父性が薄い」と書いたけど、シンジの精神世界に特化して言うなら、両親の愛情と庇護に飢えて育ったシンジが、エヴァの世界で母性をじゅうぶんに与えられて父性に対抗する力を身につけ、倒すべき父親を倒す話だった。その方法が殺し合いではなく話し合いであるところが、現代的だと思う。
湯っ子

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