【千年の孤独】
シャンタル・アケルマン監督がロードムービー仕立てで描いた1978年の作品。
〈あらすじ〉
映画監督のアンナは最新作のプロモーション活動のため、ヨーロッパ各国を巡る旅をしている。ド…
2024/2/25
最新作のプロモーションのため、ヨーロッパの都市を転々とする映画監督のアンナ。とはいえ、その最新作の断片が映されたり、イベントに出席しているアンナが描かれることはない。ほぼ設定とし…
終始一貫して静かで淡々としていたのがよかった。
アンナが母親に甘えたり、歌ったり、涙をみせたり、ときおり見せる人間らしさが愛らしく思えた。食欲が失せたと言ってレストランをあとにしたのがなんだか可笑し…
オーロール・クレマン、どこかで見たことあるなと思ったら『パリ、テキサス』のおばさんですか!! そうかそうか。万能な見た目してますね~。(私好みの女性という話じゃなくて)女優としていい。めっちゃ美人と…
>>続きを読むシャンタル・アケルマン監督作品鑑賞6本目
アケルマンによる美しきシンメトリー構図を堪能し、カメラワークを楽しむ作品。
映画監督のアンナが新作プロモーションのためにヨーロッパの都市を転々とする。…
ファーストカットのシンメトリー構図かっこいい。どんなに人と会話をしても孤独から抜け出すことはできない。カチッとしたカメラの構図、冷たい色味、アンナの変わらない表情、留守電を淡々と聞くラストカット、…
オーロール・クレマンがシャンタル・アケルマン監督自身を思わせる映画監督を演じる。
対象に対して正確に正面か平行のカメラアングル、出来事の、あるいは交通機関を乗り換える「間」そのものが密度の高い表現に…
「人間は無力だよ。どんな流れにも逆らえない。」
『ジャンヌ・ディエルマン』に比べて抑えめな色調だけど、シンメトリー構図の使い方とか全体的なシネマトグラフィーの完成度は上がってるから、個人的には好み…
TarにオマージュシーンがあるとSNSで話題になっていたのはこの作品だったか。主人公の風貌もTarっぽい。
アケルマン作品の中では珍しく移動や展開が多くて見やすい。
女性に生き方を強制する社会、母と…