KenFujino

アンナの出会いのKenFujinoのレビュー・感想・評価

アンナの出会い(1978年製作の映画)
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街や人を撮る構図が美しい。そこには情感を極限まで排した冷めたまなざしが感じられる。
多くはないセリフは、ほとんどが一方から他方へ心情を吐露するもので、一応相手はいるのだけれど、発せられた言葉は受けとられずにそのまま漂ってしまう。
淡々とした展開、長い「間」、一方通行の言葉が、登場人物たちの抱える孤独を静かに際立たせる。とても好きな映画。
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