よかった…。『ジャンヌ・ディエルマン』に通じるタッチで『ジャンヌ〜』とは対照的な女性の日常を切り取っていた。ひとりでいることを許されていないかのような彼女の孤独。シンメトリーな画面構成における左右の…
>>続きを読む孤独。
我々は孤独。他者が近くにいようといまいと同じように
列車で乗り合わせた人と窓の外を見る。そんなふうに同じ景色を誰かと共有したとしても、その景色を見て何を思うかは人それぞれなように。私達は誰と…
昨年のシャンタル・アケルマン映画祭で初めて観たのが「ブリュッセル1080~ジャンヌ・ディエルマン」。
あまりもすさまじい映画体験をしてしまい、生涯ベスト3作品なのは間違いないだろうと思っているので…
隅々まで息苦しいくらい映画に配慮されている。冒頭の駅ホームの長回し、ホテル室内の横移動、列車内の会話、母と語らうレストラン。しっかり作りこまれた映像と環境音。観る者に映画を観ていることを意識させる映…
>>続きを読む街や人を撮る構図が美しい。そこには情感を極限まで排した冷めたまなざしが感じられる。
多くはないセリフは、ほとんどが一方から他方へ心情を吐露するもので、一応相手はいるのだけれど、発せられた言葉は受けと…