俳優 亀岡拓次のヨウのレビュー・感想・評価

主人公の静かな雰囲気、めちゃくちゃ好きだな。劇的な出来事は訪れてくれなくて、人生を達観したような振る舞いばかり見せるんだけど、それがまさに俳優亀岡拓次である証。地味で煮え切らない、それでいて底知れぬカッコよさを感じさせるああいう生き方も憧れるな。現実と虚構を行き来し、まるで一つに繋がっているかのような構成も奥深い。横浜作品の中でもシンプルさが際立つ佳作。素朴な男の人生賛歌とはいとおかしかな。