サイクロプス

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中にのサイクロプスのレビュー・感想・評価

4.0
色んな意味で懐かしい映画
大学生活の思い出と
1980年前後の若者文化へのノスタルジー

リンクレイター監督の「6才のボクが、大人になるまで。」は大学に入るまでで終わる
その続きを見ているよう


野球のスポーツ奨学生として入学し、野球部の宿舎に入る
最初の授業が始まるまでの数日間が、ワンシーズンに思えるほどめちゃくちゃ濃い

とにかく徹頭徹尾、馬鹿っぽい
夜毎に飲み歩き、女の子をナンパし、派手に遊びまわる
人生楽しんだもの勝ち
脳みそ筋肉の体育会系らしく、考える前に行動し、すぐにカッとなる
女子校育ちのリケジョには、理解不能な世界かもしれない


僕は文系だけど、あるある的な共感は随所にあった
ディスコで騒ぎを起こした奴、あれ僕です笑
友人に勝手にCD(映画ではLP)持っていかれたり(他人との境界線が希薄)
卓球だのダーツだので、やたら勝敗にムキになる

懐かしいといえば、映画の中の音楽
オープニングの"My Sharona"を始め、どこかで聞いた曲がひっきりなしにかかっている
曲名を思い出せないのも多いが、あーあれあれ、という感覚
インベーダーゲームも出てきた
「 名古屋撃ち」まで出てくる、ってそこまで知らないけど笑


終始一貫して馬鹿っぽいんだけど、デートの場面でギリシア神話が話題にのぼる
ちょっとシリアスで、知的な雰囲気
リンクレイターのビフォアシリーズを彷彿とさせた
まぁ、野球部員がギリシア神話なんて話題にすることは、実際ないだろうけど