RIO

フェアウェル さらば、哀しみのスパイのRIOのレビュー・感想・評価

3.8
KGBの幹部グリゴリエフ大佐は
フランスの国家保安局を通じて接触
自ら所属する諜報活動に関する極秘情報を
フランスに渡している

西側諸国の高官15人はソ連側のスパイや
スペースシャトルの設計図
原子力潜水艦の航路を大佐から手にして大興奮する
KGBからノーマークの男ピエール

1971年 中世のようだった国が40年後には
世界初で宇宙へ翔びたつ
官僚支配による硬直化するソ連
共産主義は理想の社会としても
今は行き詰まっている
体制を崩したい そのために情報を流す
技術を盗めなくすればソ連は崩壊する
新しい革命が必要だった
ペレストロイカ

情報部隊 Xの爆弾的機密内容
X 部隊国外での活動はトップクラス
世界の国家勢力を一変させる力を秘めている
大佐はノーメンクラトゥーラではないけど
あまりにもソ連的な人物で
その彼をある意味支えていたのは
家電メーカーのフランス人の技師
そういう人間がペレストロイカの一端となっていた

80年ブレジネフ政権のソ連から西側へと
トップ・シークレットが渡り
アメリカがそれを受けて動いていく
86年ゴルバチョフ政権が始まり
共産党保守派の副大統領ヤナーエフ
KGB議長クリュチコフなど
中道派党官僚は抵抗して共産党一党独裁を
維持する方向へ
冷戦が終結し91年にソビエト連邦は崩壊する
キャストがやや気になるとこがあるけど
ジャケットの2人が素晴らしい


情報源が守られるために
別の情報源が売られている

グリゴリエフ大佐の描いていた夢
RIO

RIO