パンケーキレンズ

フェアウェル さらば、哀しみのスパイのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

3.5
ソ連崩壊の引き金ともなった、「フェアウェル事件」の内情映画

一言で言えば、スパイ映画なんですけど
なんとも、そこに秘められた人間ドラマが、重厚この上なくクギヅケにさせます

自国の為に、機密情報を根こそぎ横流しする男

鉄のカーテンをこじ開ける突破口となったのは、家電メーカーの技師によって運ばれた機密情報!

その情報のやり取りや、情報の重さが
映画全体をスリリングに演出してくれますし
“地味版”スパイものならではの、緊迫した空気が印象的♪
終盤の逃走劇や
X部隊がらみの、一連の出来事など
ジワリジワリと追い詰められてゆく緊張感とスリルがなんとも言えません!

J・ボンドも、一度結婚してますが
あのまま家庭を持っていたら、こんな苦悩をしたのだろうか・・・w

スパイ活動とほぼ同時進行で展開される、不倫活動(?)も
これまた、人間臭いではありませんかw
何事も、人前(車とか公園とか)で行ってはイケマセンッwww

命取りになります・・・

目には目を
スパイにはスパイを、だ・・・
スパイ合戦は、単純な図式では描けない
CIA長官役、ウィレム・デフォーの終盤のシークエンスで見せる
ちょっとしたどんでん返しが、それを物語る

ヒゲ面のギョーム・カネも、なかなかでしたョ♪