みむさん

フェアウェル さらば、哀しみのスパイのみむさんのレビュー・感想・評価

4.0
興味をそそる非娯楽のスパイ映画。意外とスパイって…こんな感じかも…と思わせる。

ソ連崩壊のきっかけになった「フェアウェル事件」(81年?)をモデルにした話だそうで。

KGBがフランスにソ連の機密情報を流す、当時のフランス大統領ミッテラン、当時のアメリカ大統領レーガン、アメリカとソ連の対立

その辺の背景をうっすら知っていればついて行けるので大丈夫。

アクションシーンはまったくなく(非娯楽だし)スパイ活動しながら家庭問題に悩んだり、不倫に走ったりそんな話を地味に描いてるのだけど、やはり緊張感ある。

国家を背負った男たち、世界を動かす機密漏えい、命を狙われるなど、スパイといえばこういう状況下であるのは当たり前と思われるので、フツーにしてても、こんなところで話してて大丈夫?とか近くで命狙ってる人いるんじゃない?とかドキドキしちゃう。

最初のうちは細心の注意払っていたのにだんだんと雑になっていくのもある意味「意外とこういうもんなのかな?」って思ったり。

エンディングもしや?と思わせる終わり方。調べてみたら諸説あるみたい。

生存確認もろくにできない、存在自体抹消されちゃうこともある世界だからそりゃいろいろ可能性は考えるよなぁ。

面白いというより、興味をそそる映画だった。

とてもよかった。