赤いジャケット

フェアウェル さらば、哀しみのスパイの赤いジャケットのレビュー・感想・評価

4.0
待望の日本公開を果たしたトーマス・アルフレッドソン監督、ゲイリー・オールドマン主演の映画【裏切りのサーカス】を観て
この映画の事を思い出した
【裏切りのサーカス】では東西冷戦時代、ソビエトのスパイ網に翻弄されるイギリス諜報部「サーカス」の姿が描かれていましたが
実際のところ、ソ連のスパイ網ってどんな感じだったの?というのがこの映画では描かれているんですね
一人のKGBスパイがフランスの諜報機関へ情報を流し、祖国を裏切った罪で処刑される
なぜ彼は祖国を裏切ったのか?亡命するため?金のため?
この理由がジワジワと伝わってくるのが堪りません
そして、アメリカのロナルド・レーガン政権が構想し「狂気の沙汰」と評された「スターウォーズ計画」の内幕もまた見所の一つです
史実を正確に描写しているかどうかは、これは映画の話しなのでアレですが
その内幕は興味深い、有り得るなという話しです
ソビエト共産主義を崩壊に導いた裏切り者、彼の家族を思う気持ちに泣かずにはいられない