psykosaeko

ぼくの伯父さんのpsykosaekoのレビュー・感想・評価

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)
3.9
Playtimeを見る前にジャックタチの他作品を見たくて、代表作ぼくの伯父さんを鑑賞
今劇場公開されているウェスアンダーソンのフレンチディスパッチにもオマージュがされているらしく、結果的にいいタイミングで見れた

もうとにかくあふれ出る、おしゃれさ。
家、人、犬、間のデザイン性の高さもさることながら、洒落もの特有のつかみ切れなさがかっこいい
一番個人的に笑ったのは、隣人が庭の芝刈りをしているシーン。笑

ほんわかしている音楽、パステルカラーの映像、パッケージから伝わってくる「この映画はフランスのおしゃれで軽妙なコメディだよ」というアイデアに沿って鑑賞していると、ユロ伯父さん演じるタチの顔が思っていたより気難しい人の顔で少しドキッとした。

ユロおじさんの家といい、大勢の人があちこちで動いているところだったり、人と人の営みをミニチュアとしてみてるようなちょっとした冷たい目線を感じる。

いとうせいこうがタチの大ファンらしく、タチのことを語っている記事がネット上にあってめちゃくちゃおもしろいからぜひ読んでみてほしい!
記事名>今必要な笑いとは? いとうせいこうがジャック・タチ作品を語る
タチのことを1つのものに集中できず、世界全体を冷たく、等距離で見ていると表現していて、なるほど!と思った。
タチの音楽の使い方、笑いの反復性も話していてめちゃ面白いからぜひ!!
psykosaeko

psykosaeko