このレビューはネタバレを含みます
カラックス監督作品、初めて観ましたが、センスの塊ですね。
文学的なストーリー、台詞が続く一方で、実写での躍動感、視覚的な印象的なシーンの数々。
タイタニックのポーズをよく真似されますが、こちらが本家と。
橋の上で、花火や爆竹で夜が明るくなる中、2人が踊るシーンも良かったです。地下鉄のシーンも残りますね。
こんな愛情表現ありますか。
臆病さ余って、物凄く詩的な仕上がりに。
「誰かが君を愛している
君が誰かを愛していたら
<空は白>と言ってくれ
相手は<雲は黒>と答える
それが愛の始まりだ」
なんとも不器用な登場人物たちが、傷つけ合いながら、手を取り合う。
それにしてもパリの街、色彩は美しい。
-まどろめ、パリよ!