桃

ポンヌフの恋人の桃のネタバレレビュー・内容・結末

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

カラックス監督作品、初めて観ましたが、センスの塊ですね。

文学的なストーリー、台詞が続く一方で、実写での躍動感、視覚的な印象的なシーンの数々。
タイタニックのポーズをよく真似されますが、こちらが本家と。

橋の上で、花火や爆竹で夜が明るくなる中、2人が踊るシーンも良かったです。地下鉄のシーンも残りますね。

こんな愛情表現ありますか。
臆病さ余って、物凄く詩的な仕上がりに。

「誰かが君を愛している
 君が誰かを愛していたら
 <空は白>と言ってくれ
 相手は<雲は黒>と答える
 それが愛の始まりだ」

なんとも不器用な登場人物たちが、傷つけ合いながら、手を取り合う。
それにしてもパリの街、色彩は美しい。

-まどろめ、パリよ!
桃