メイプルわっふるG

詐話師 STINGのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

詐話師 STING(1997年製作の映画)
3.0
詐話師(さわし):競馬場や競輪場などのギャンブラーに束の間の夢を売る職業

コンフィデンスマンのスケールを庶民的に縮小した感じ。とはいえ後半ではオサカナ(獲物)から5億の大金をせしめようと画策。

史朗さんが良い。一般人に扮していながら滲み出るナニカでカタギに見えない。Vシネイメージ強すぎ。
とは言っても詐話師はカタギではないし、家族との待ち合わせが競輪場入口とか、ややズレ気味なのは間違いない。
ちなみに作中では38歳設定。。

公営ギャンブル場での野次が面白かった。ただの罵詈雑言ではなくヒネったセリフ。ボディビル大会の面白野次のようだ。

ピンのコーチ屋&詐欺の香川照之さんが、村井國夫さんらのチームに勧誘され仲間になる流れ。ぶっちゃけ賭場荒らしする香川さんが迷惑なので取り込んだ形。
マーク屋兼メッセンジャー、抱き屋兼サクラ、真打ち、半券集めの地味屋。ところどころ入る業界用語?はよくわからない。

コーチ屋のエサ撒きも、瞬時に多くの他人の顔を覚えなければできないこと。チームプレイも高度な話術や演技力が必要。
その能力や技術を、他人から搾取するために磨いたという点でもう逮捕。
というか史朗さん。"サクラ役を演じている"ってのがわかる自然な演技って器用だ。

ちなみに東京暮らしの母息子を、本人らの意向無視で北海道の牧場へ追いやろうとするのはどうなのかと。


鑑賞 2020.09.22 チャンネルNECO