TAKーKUN

僕だけがいない街のTAKーKUNのレビュー・感想・評価

僕だけがいない街(2016年製作の映画)
4.2
事故となるものを取り除かないと数分間を繰り返してしまう「再上映(リバイバル)」という特殊能力を持つことになった悟。
そんな彼が突然小学校時代まで戻ってしまい、愛する人を救うために連続幼女殺人事件の解明に挑む。

コミック1巻のみ読んでの鑑賞。
ミステリーという私の大好物のジャンルなだけに、とても楽しく観られました。
特に主な舞台となる1988年は昭和最後の1年。当時中学生だった私にとってドラクエだったり仮面ライダーといったワードだけでもどストライクなのです。

単純にミステリーというだけでなく、内気だった悟が親切な青年白鳥潤に励まされて強くなるところや、過程に恵まれず孤独だった雛月加代を救うべく活動する姿はとても初々しくて好感が持てる。
それに全体的に前を向こうという力強いメッセージを感じることが出来た。

正直、原作のコミックもアニメも未完という中で映画ならではの着地を見せないといけなかったから無理して着地点を決めた感はあります。
だけど、その力強いメッセージと、何といっても有村架純の可愛さ!!これだけで5億点っす。間違いないw

現在のパートは少なく、1988年のパートがメインのため子役の演技が大事になってきます。
安心してください。物語のキーパーソン雛月加代役にはWOMANや明日、ママがいないで話題になった鈴木梨央が抜群の演技をみせます。悟の少年時代の中川翼もなかなかのもの。
何といっても身体は小学生でも心はアラフォーなのだからコナン級の演技が必要になるわけでw

どうやら、コミック、原作、映画とそれぞれ違う結末を迎えるみたいなので映画を観た後でも他の媒体をみてトリプルスリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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