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僕だけがいない街のkevinのレビュー・感想・評価

僕だけがいない街(2016年製作の映画)
1.7
事件を防がなければ時間が巻き戻る「再上映(リバイバル)」が起きてしまう主人公が、大切な人を守るために事件の謎に迫るお話。


原作は賞を連続で受賞するなどした人気漫画でアニメ化したりと何かと話題。
僕はアニメから入って、あまりの面白さに漫画も買い始めています。まだ二巻までですが。

で、ここで待望(いつも思うけど誰が?(^_^;))の実写です。
どんな風に見せてくるのかと思ったら…単なるコピペでした。いや、単なるコピペなら別によかったんだけど、これは劣化コピーでした。

「僕だけがいない街」を二時間で成立させるために必要なシーンを繋がりを大切にせず、ただ切って貼ってしただけ。漫画原作の実写化によくある、名台詞を言わせるためだけの残念な構成。
なのでキャラクター像が浅くてドラマとしても楽しめないし、伏線も扱いが雑でミステリーとしても微妙。
前後編にしてしっかりとコピペした方がよかったのでは…。もしくはもっと大胆に改変するか。

これは原作やアニメを観ていない人でも楽しめるかどうか怪しい気がする。リバイバルについ映画だけ不可解な点があるし。
展開が急だったりするのにテンポが悪いのが致命的かな。


あとは主人公の悟が子供時代にリバイバルした際…つまり身体は子供!頭脳は大人!状態なんですが、実写で藤原竜也が小学生をやるわけにはいかんので当然子役。
で、予想通りというかなんというか、やはり子役に大人役はキツい。

ただ、鈴木梨央ちゃんだけは別格だった。間違いなくこの映画のMVP。まじで身体は子供!頭脳は大人!なんじゃないかと疑いたくなる。今後の活躍が楽しみ。


こういうメディアミックスすると実写化が一番しょうもないものになってしまうお手本みたいな映画でした。
このキャストたちならもっと攻めてもいいだろうに。

僕だけがいない街が気になるのならば
、実写はスルーしてアニメと原作をオススメ。
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