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さようならのmylifeのレビュー・感想・評価

さようなら(2015年製作の映画)
3.7
U-NEXTでの見放題配信が今日までとなっていたのでマイリストに入れっぱなしであった「さようなら」を初鑑賞してみた。

とりあえず、U-NEXTのマイリストには大量に見たい作品が入ってはいるのだが実は途中で中断してしまっている作品とかが割りと多いのよね。逆に何度も再鑑賞している作品もあったりもするのが、いかにも自分らしいのかな。

そんな、どうでもいいコトはさておき…本作の監督は深田晃司。「淵に立つ」や「よこがお」が個人的にはヒットしたので過去作にも興味があった訳だ。

ふむふむ、深田監督の作品と言うコト以外の予備知識は特に何も無かったのだが上記2作とは全く趣きの異なる作品なんやね。過去の作品には、まだ触れていないのが多いのだが、ほんまはこういうテイストが得意なのかな…詳しくは知らないが。勝手なイメージでは現実社会でのリアルを描くのが巧みな監督だと思っていたので、いささか面食らった節もある。

さてさて、物語的には、どうやら放射線に侵されてしまった日本のお話みたい。余りそこまで悲壮感が漂うような緊迫したようには見えないが他国に避難しないといけないらしくジワジワ押し寄せてくるものがあるようだ。

特筆すべきはその時代設定なのかな。近未来的SF要素を盛り込んでいるのが斬新であるかのよう。「淵に立つ」や「よこがお」をイメージしていた私からしてみれば少々驚かされた次第でもあった。

内容は全然違うが「A GHOST STORY」を思い起こさせるものを感じた。長回しっぽいのが多く雰囲気やテイストに近いものを感じたのかも知れない。家の中のシーンが余りにも多いし。

さきほど、近未来的なSF要素と言ったが映像的には、そういう風には一切見えない。その要素を担うのがアンドロイドの存在感一択であるのも何気に印象には残った感じかな。

正直、こういうテイストの作品だとは全く予想はしていなかったのだが、淡々と描く叙情的な映画も好みではあるので割りと浸れてしまった割合の方が強く残る感覚ではあるのだ。
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