さむ

さようならのさむのレビュー・感想・評価

さようなら(2015年製作の映画)
5.0
鑑賞後、数日経過して出てきたのは、「静謐」という言葉だった。
限りなく静けさが続いていく。

人はみな、本質的に「難民」なのかもしれない。
ここではない、世界のどこかに、「ユートピア」が存在すると信じている。

「最期」の描写は、六道絵そのものだ。
原作の平田オリザは、心の中に彼岸を飼っているのではないだろうか。

圧倒され、しばしの間、感想の言葉を失った名作。
さむ

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