みち

ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏のみちのレビュー・感想・評価

3.4

ロシアのお家芸バレエ。数あるバレエ団の中でもロシアが国家を挙げて世界に誇るものの1つがモスクワのボリショイ・バレエである。
2011年、ボリショイ劇場の芸術監督セルゲイ・フィーリンが顔に硫酸をかけられるという事件が発生した。その事件を機にバレエ団内での抗争が露呈する。この映画は、内部事情を捉えたドキュメンタリーである。

事件の犯人を追い詰めるのではなく、様々な視点からボリショイ劇場とロシアを見つめていたのが良かった。私としては、新しい劇場総督ウラジーミル・ウーリンの「最も大事にしたいのは芸術。キャストの選択にも透明性をもたせたい」という発言に一番納得できた。少し内容が薄いような気がしなくもないが、バレエやボリショイが好きな人にはおすすめ。

来週、祖母と一緒にボリショイ・バレエの来日公演を観に行く。演目は、定番中の定番であり私の好きなチャイコフスキー🎼が作曲した「白鳥の湖」。1877年にボリショイ劇場で初演された作品でもある。事件から6年経ったボリショイ・バレエがどんな芸術をみせてくれるのか楽しみだ。
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