かわとも

死の谷間のかわとものレビュー・感想・評価

死の谷間(2015年製作の映画)
3.3
原題の意味がわかれば、なんとなーく物語の帰結がわかるかもしれません。

ザカリア人。

はい、キリスト教ですね。
ヒロインであるアンは父が牧師だったこともあり、敬虔な信者。信仰を礎として、過酷な環境でも懸命に生き抜く女性です。

まるでナウシカの世界…な場所で繰り広げられる大問題。
自分が最後の人類ならは、どーするか。

ジョンというの科学者の手を入れてアンの生活は大きく変わります。発電できるかもしれない事もわかるんですが、諸事情で中断。

そこに現れたケイレブ。名前の意味するものの通り。なんじゃないかと思いました。卵盗んだの、彼ですもんね。
それをいったら、ジョンもなんですけどね。名前の意味するもの。
しかし、ケイレブは白人男性。黒人男性であるジョンは気が気ではないでしょう。だってね、2対1なんだもの。それまでは対等であったはずなのです。

アンの気持ちがなかなか、難しい。信心深い慎みある女性と思えばいいのか、はたまた計算高く2人を御しているように見える…。
たった1人かもしれない女性の務めを果たそうと考えてるのかもしれないし…。

と、地味に進むストーリーなんですけれど、悶々と考えさせられる作品です。

夜、ダンスを踊るシーンでアンという女性のパーソナリティをわたしは計算高く冷静な女性といたしました。

残されたものの義務を果たすための行動をしてるのだと。

じっくり鑑賞してみてほしいです。
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