pistacchio

プラネタリウムのpistacchioのレビュー・感想・評価

プラネタリウム(2016年製作の映画)
3.0
舞台がフランスなこともあり、衣装や建築物や風景、どこを切り取ってもとても美しい。ローラとケイトのバーロウ姉妹も可憐で華があって、この時代の雰囲気を存分に味わえる作品だが、戦争の影響でこれから更に時代が暗くなっていく様子が伺え、結末も切なかった。
明るい間には見えない星。
暗くなって見える星。
プラネタリウムにあるのはいつも見える星。この星は、戦争で傷ついた人の数、あるいは傷跡なのかもしれない。戦争は、これまで積み上げてきたものを一瞬で無に帰してしまう、ただ虚しくて悲しいものだとこの作品でも強く感じた。
降霊術をもっと掘り下げるのかと思いきやあくまでとっかかり。姉妹の背景も語られず、物語にも抑揚がなかったのが少し退屈してしまった所以なのかも。
pistacchio

pistacchio