きのこ

プラネタリウムのきのこのネタバレレビュー・内容・結末

プラネタリウム(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

理解できたかって言われたら、全然出来てないくて、美しく儚い姉妹をずっと眺めていた、という感じ。
全体に白く綺麗な膜がかかっているような雰囲気の映画。
というか、ナタリーとリリーちゃんはもちろん、出演者がみんな美男美女なのと、ファッションやあの時代の背景とか、映画全体の雰囲気が白くキラキラしてとても綺麗で…
もうストーリーうんぬんよりも、そっちを楽しむのがメインになってた。
視覚だけで充分楽しめるんだもの、目の保養にぴったり…
ああ美しい、本当にうっとりする。
そういう意味で、考えるよりも感じる映画だと思った。
だからちゃんと内容を理解するためには、もう一度観る必要があると思ったし、行きたいと思ってます。


ファッションがもう本当にかわいくて、それを着こなすナタリーとリリーちゃんに惚れ惚れしてしまう…はああ♡♡♡


ちょっとしたエピソードなんですが、これパリにやってきたアメリカ人姉妹ということで、英語もフランス語も使うんだけど
ローラ(ナタリー)は両方ペラペラ、ケイト(リリーちゃん)は英語は出来るけどフランス語はぎこちない、という設定らしくて
でも実際リリーちゃんはフランス語ペラペラだし、ナタリーはフランス語そこまで綺麗に話せないし、ということでわざとたどたどしく話したり、練習してナチュラルに発音したりと大変だったみたい。
作品のために言語までも操る女優さんってすごいなあと。
プロってこういうことなのね。


欲の強いローラと純粋なケイト。
生き方って人それぞれ。
"見たいものを、見せてあげる。"
信じるのも疑うのも自分次第。
わかってるけれど、まわりの意見に左右されちゃうんだよね人間ってね。
だからケイトとコルベンのような本当に純粋な人間って素敵だけれど、それ故に迎えるふたりの結末が悲しくてならない。

一番最初の星空と、一番最後の星空。
本当に綺麗で、映画館じゃなくてまるでプラネタリウムにいるかのような錯覚に陥った。
"プラネタリウム"のタイトルの意味はまだ理解できていないけど、きっとあの姉妹の降霊術っていう嘘(かどうかは結局わからないし、姉妹の間でも意見が違う)とか、
ローラも言っていたようにこのまま上手くいけばいい生活ができるのに、とかの偽りだけど美しい姿のことを言っているのかなあ、なんて思う。
まあ違うだろうけどw
最初と最後の星空が見れただけで、わたしの中でこの作品はプラネタリウムだから、違ってもそれでいいの☺️✨w

というか降霊術が嘘か本当かなんて全然関係ないのよね、この話。
だから観ながら置いてけぼりになったし、観賞後も頭の中ハテナでいっぱいで…
パンフ読んで、ストーリー思い出して、言いたいのはこういうことかな?って繋げていく、そんな感じ。
楽しい…ふふふ。
やっぱりもう一回行こう…♡


鳥籠とリリーちゃんの組み合わせで、シャネルのNo.5を連想したのはわたしだけかな…
ヴァネッサが昔、CMやってましたよね。
鳥の鳴き声のように口笛を吹いて、鳥籠をブランコで飛び回る姿がとても美しいの。
リリーちゃんは鳥籠のではないけど、お母さんを引き継いでNo.5のミューズやってる。
思わず連想してしまいました。
きのこ

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