たーぼーん

神様の思し召しのたーぼーんのネタバレレビュー・内容・結末

神様の思し召し(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
一見弱者の痛みを知らない風のエリート医師のオヤジさん。
妙なのは、LGBT的な件に関しては子供の自主性尊重、しかし宗教関係の職に就きたい的な件に関しては我慢ならないらしい。
人それぞれ経験・人生観様々であろうし、必ずしも矛盾していると言い切れる事ではないが、1人の人間の思考の傾向としてどこかチグハグなものを感じて、わざわざスクリーンで観る程の作品とならない懸念を最初は感じた。
ただしかし、父又は夫として何かにつけて裏目に出そうな雰囲気のこの男がギリギリのところで踏み止まるのは、予想通りのぶつかり合いを経ても当初から一貫して家族に対してデリケートな対応をとりたいと考えているところであり(そう思いながら結果的に乱暴になってしまう事もあるが)、そこがこの作品を少し可愛げのあるものにしているのである。