まーしー

メカニック ワールドミッションのまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
「メカニック」と呼ばれた元殺し屋ビショップ(ジェイソン・ステイサム)が、誘拐された女性(ジェシカ・アルバ)を救うため、指名された3人を暗殺すべく、世界を飛び回る——。シリーズ第2作。

前作から作風が変化。主人公ビショップがミッションを果たすべく、マレーシア、オーストラリア、ブルガリアなどでスパイさながら潜入活動を行う内容となっている。
刑務所、高層ビル、警備厳重な邸宅など、潜入先も様々。入念な準備をして潜入、脱出を行う様子は緊張感が伴う。
スマートな身のこなし、確かな状況判断、無類の強さなど、暗殺者としては申し分ない主人公ビショップ。
しかし、ジェームズ・ボンドのような色気や、イーサン・ハントのような格好良さは感じられない。
そこは、良くも悪くもジェイソン・ステイサム。薄い頭皮、濃いヒゲ、真顔の3点セットで戦う姿は、どこかコミカルに映った。

ストーリーそのものは稚拙なもの。
その進行を、ジェイソン・ステイサムのアクションとジェシカ・アルバの美しさで押し切っている。前作同様、痛快なラストも良い。
エンタメ重視の娯楽作品として、多くの人が気軽に楽しめることだろう。

ただ、孤高の暗殺者の雰囲気が漂った前作の方が、個人的には好みかな。