R

メカニック ワールドミッションのRのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人1人と鑑賞。

2016年公開の「メカニック」の続編。

監督は「エリート養成機関 ナポラ」のデニス・ガンゼル。

話は前作で足を洗った凄腕の殺し屋アーサー・ビショップ(ジェイソン・ステイサム「ワイルド・スピード ICE BREAK」)、通称「メカニック」はリオデジャネイロで平穏な日々を過ごしていたが、ある日、敵組織の工作員ジーナ(ジェシカ・アルバ「マックス&エリー 〜15歳、ニューヨークへ行く!〜」)と出会い、恋に落ちるが、組織のボスにしてアーサーと共に殺し屋として育てられたクレイン(サム・ヘイゼルダイン)に人質として囚われてしまう。解放の条件として提示されたのは大物フィクサー3人の暗殺業務だったという内容。

前作は過去2回ほど午後ローで拝見。

確かに面白かったけど、ステイサムのキャリア中期の比較的に地味〜な作品だっただけにこの続篇は予想外…。

というか、これが本当にあの「メカニック」?

リオデジャネイロの広大な風景、ムード高まるバックミュージック、そして、スタイリッシュでゴージャスな雰囲気と間違いなく前作に比べてスケールも予算も格段に上がったであろう作風にかなり戸惑う。

それこそまるで「ワイルド・スピード」新作の冒頭の入り方みたい。

まさかブロンソンも自身の作品がリメイクされた挙句に続篇制作でここまでバージョンアップするとは夢にも思わないだろう笑。

けど、そんなスケールアップが見かけ倒しかというとそんなことはなく、むしろ前作よりも明らかにエンタメ性が飛躍的に上がったことでものすごく面白くなってる。

前作ではアーサーが殺し屋としてターゲットを様々な形で殺すシーンが痛快だったけど、今作でも3人の大物フィクサーがターゲットという明確な目標の中、事態がしていく。

1人目のターゲット(くちびるオバケ)は、孤島の刑務所に収容されていることを知ると運良く(笑)顔つきが似ている犯罪者に成りすまして忍び込んだり(クレインから事故に見せかけるように言われたのにオール無視ですぐバレちゃうのはご愛嬌笑)、2人目のターゲットはお前それはぶっちゃけ殺してくれって言ってるようなもんだぞっていうくらい目立つプールでの偽装事故を画策したりと、その後の展開のためのフリということもあるがテンポもすごくいい上に1人目は「刑務所潜入もの」2人目は「ゴースト・プロトコル」よろしく「スパイもの」として1本で2度楽しめる気前の良さ!

また、前作でもあった殺しの下準備シーンも健在で更にバージョンアップ!!1人目は忍び込む前にタバコとガムに何やら仕掛けを施したので毒薬か!?と思わせといてのまさかの爆破のためのツールという意外性!!あと、サメよけクリーム効きすぎだろ!!2人目はなんなんだ、その「ねるねるねるね」みたいなやつはと思ったら、あっそういうやつ!?っていうくらい絵的にも派手な殺し方に使ったりと、シチュエーションが見たことあるぶん、そのためのアプローチは逆に見たことがないものにしよう!という作り手の気概が伝わってくる!

そして、1人目と2人目の楽しいフリの後の3人目のターゲット…まさかのトミー・リー…ジョーンズ(「ジェイソン・ボーン」)キターーーー!!!

しかし、何やらそれまでとは異なり…クレインを交えて、ジーナを巡りそっからはステイサムのアクション全開!!

相変わらずキレッキレでテンポの良いアクロバティックなアクションの連べ打ちに大満足。カメラワークもチャカチャカでも不必要なぶつ切りもなく存分にステイサムのアクションを堪能するための最善な撮影になっていてノンストレス!!

結末はジョーンズ演じるマックス・アダムスが死んだかに見えたステイサムを見つけほくそ笑むという続篇作る気満々なラストだったが、むしろウェルカム!!

この調子でステイサムの新たなヒットキャラとしてシリーズ化していって欲しいと思った。

あと、ジョーンズに見つかった際のステイサムのショットの破壊力にワロタ!!あれもはやギャグだろw!!
R

R