1920年代…雨降るニューヨークの街角☂️
ある出版社を見上げるジュードロウ…そこには数々の名作を手がけた有名編集者コリンファースがいた。
売れない小説家トマスウルフは、編集者パーキンスと出会った事でベストセラー作家へと上り詰める📚
冒頭、パーキンスがはじめてトムの文章に触れる列車の中のシーン…詩的で物語の世界へ導入する感じが好き♡
トムの膨大な量の原稿を、淡々と職人の様に削ぎ落としていくパーキンス。その作業で小説は簡潔になり、人々に愛されるベストセラーへと変貌していく。
文章を削るって勇気がいるけど、とっても大切。読み手を惹きつける文章は無駄な部分を削って磨き上げた先にあるんだって!
あれもこれもと盛り込み過ぎるのは自己満足なのだとか…うわぁ〜!レビューをダラダラ書いちゃう私にも当てはまる!反省(๑˃̵ᴗ˂̵)
何故か部屋の中でも食事中も帽子を脱がないコリンファース。息子の様なトムを影で支える渋さが良い。彼はどんな役でも品格のある紳士だよなぁ。
ジュードロウも我儘で芸術家肌のヤンチャ感出てます。パーキンスの妻と5人の娘達も暖かい。
家族を捨てトムを支えたパトロンのアリーンはニコールキッドマン。美しくて冷たい表情が似合ってる。
トムが本に寄せた賛辞と最後に書き残したメモが、トムとパーキンス2人の関係の全てを物語る。
映像も好きだけど、本には自分なりの映像を思い描いて想像力を膨らませる事が出来る喜びがある。ページをめくるドキドキ感が大好き!文章で世界を広げてくれる本ってすごいなぁ。
自分の思いを文章にするのは難しい。でも紡ぎ出された文章で人に感動を与える事が出来たら…それは最高に幸せなんだろうな。
邦題は長いけど、原題はGenits=天才。
2人のGeniusが紡いだ物語です📚